教育プログラム

IGK大学院博士課程・総合文化研究科

「日独共同大学院プログラム」とは、独立行政法人・日本学術振興会(JSPS)とドイツ研究協会(DFG)との共同事業として、日本とドイツのパートナー大学が協力して大学院博士課程の教育研究を共同で行ない、プログラムに参加する学生が出身大学において博士号を取得することを支援するものです。
2007年9月から2017年8月までの期間、「学際的市民社会研究」を共同研究課題とし、東京大学大学院総合文化研究科とマルティン・ルター・ハレ・ヴィッテンベルク大学第一哲学部とのあいだで集中的に学生・教員を相互派遣し、年2回の共同セミナー、国際シンポジウム等を実施しました。
東京大学では10年間にわたる「日独共同大学院プログラム」の成果と実績を受け継ぎ、同大学院総合文化研究科の博士課程教育プログラムとして設置された「日独共同大学院プログラム」科目を引き続き運営します。今後はこの「日独共同大学院プログラム」を中心に、ドイツ・ヨーロッパ研究センターが提供する修士課程プログラム「欧州研究プログラム」とも連携しながら、ハレ大学をはじめとするドイツのパートナー大学(ギーセン、ボン、ベルリン、ケルン、デュッセルドルフ、ミュンヒェン)、ドイツ研究振興協会(DFG)、ドイツ学術交流会(DAAD)およびDAADが世界各国(米国、カナダ、イギリス、フランス、オランダ、ポーランド、ロシア、イスラエル、ブラジル、韓国、中国)に設置する19のドイツ・ヨーロッパ研究センターとの協力関係を深め、大学院共同教育を通じて国際的な学術交流を促進し、若手研究者養成と国際共同研究の充実を目指します。
ドイツ・ヨーロッパ研究センターは、この日独共同大学院プログラムのコーディネートを担当しています。詳細はパンフレットをご覧ください。

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IGK博士論文一覧

2020年

・川﨑聡史「西ドイツにおける68年運動の余波ー若者のローカルな運動の実践に注目して」

2019年

・坂井晃介「社会・連帯・補完性ー19世紀ドイツ社会国家をめぐる意味論的探究」
・大下理世「連邦大統領ハイネマンとドイツにおける民主主義の伝統」
・衣笠太朗「第一次世界大戦直後のオーバーシュレージエン/グルヌィシロンスクにおける分離主義運動」

2018年

・渡部聡子「ドイツにおける市民参加促進制度の変容 : 環境分野の展開に注目して 」

2016年

・網谷壮介「カントの共和制の理念 : 18世紀末プロイセンの「理論と実践」論争を文脈として 」

2015年

・今井宏昌「第一次世界大戦後ドイツにおける義勇軍経験の史的分析」

2014年

・伊豆田俊輔「東ドイツの「文化同盟」(1945年―1958年)―知識人たちの自発性をめぐって―」
・齋藤拓也「カントにおける倫理と政治―根本悪・市民社会・共和主義―」

2013年

・穐山洋子「Das Schächtverbot von 1893 und die Tierschutzvereine: Kulturelle Nationsbildung der Schweiz in der zweiten Hälfte des 19. Jahrhunderts(1893年のシェヒター禁止と動物保護協会:19世紀後半スイスの文化的ネーション形成)」
・小林繁子「三聖界選帝侯領における魔女迫害の構造比較 ポリツァイと請願を中心に 」

2012年

・安達亜紀「化学物質政策の移転と変容:政策ネットワークの視点から見たEU・ドイツ・日本 」

2009年

・佐藤公紀「ヴァイマル共和国における監獄改革・犯罪生物学・釈放者扶助」
・増田好純「ナチ・ドイツにおける労働動員 -ドイツ人、外国人、強制収容所囚人:ユンカース航空機・発動機製作所を事例に-」