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暴力の経験史:第一次世界大戦後ドイツの義勇軍経験1918~1923

今井 宏昌
法律文化社(2016年)

暴力の経験は「政治の野蛮化」にどのような影響を及ぼすのか。義勇軍という同じ経験をもちながら、その後はナチ、共和派、コミュニストと別々の政治的立場を歩んだ3名を検討対象に、彼らの経験がもつ歴史的意味を問う(法律文化社HPより)。

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序章 「政治の野蛮化」?

1 問題の所在
2 研究史
3 方法と史料


第1章 ドイツ革命期における義勇軍運動の形成と展開

1 義勇軍の結成とその背景
2 ドイツ国内における義勇軍運動
3 ドイツ東方における義勇軍運動
4 義勇軍の社会的構成


第2章 裏切りの共和国

1 カトリック青年から前線兵士へ
2 前線兵士から前線将校へ
3 義勇軍戦士への道
4 バルト地域における暴力・不信・憎悪
5 反共和国の旗の下に
6 暴力のエスカレート
7 「ナチ党ベルリン支部」の結成


第3章 共和国の防衛

1 社会主義青年から青年将校へ
2 ドイツ社会民主党員の義勇軍運動
3 ポンメルンにおけるカップ一揆との対峙
4 「ドイツの救済」から「共和国の防衛」へ


第4章 コミュニストとの共闘

1 青年将校から義勇軍戦士へ
2 コミュニストとの闘争からコミュニストとの共闘へ
3 「国の一体性」とナショナル・ボルシェヴィズム


第5章 ルール闘争期における義勇軍経験の交差

1 ふたつのルール闘争
2 アルベルト・レオ・シュラーゲターの死
3 シュラーゲター崇拝と共和国の危機
4 ドイツ共産党の「シュラーゲター路線」


終章 義勇軍経験と戦士たちの政治化

1 義勇軍経験をめぐる連続性
2 義勇軍戦士たちの政治化
3 義勇軍経験の行方


結語