シンポジウム等の記録

日韓共同研究
日韓現代ヨーロッパ研究会 第1回研究会

日時:2002.12.27
会場:中央大学(韓国ソウル市)

  • Hoon Jaung(中央大学・韓国)

    Won-Taek Kang(崇實大学・韓国)

    Jae-Seung Lee(外交安保院・韓国)

    森井裕一(DESK)

    八谷まち子(九州大学)

    小川有美(千葉大学)

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2002年12月27日「日韓現代ヨーロッパ研究会」が行われ、日本側から森井裕一(DESK)、 八谷まち子氏(九州大学)、小川有美氏(千葉大学)、韓国側からHoon Jaung氏(中央大学)、Won-Taek Kang氏(崇實大学)、Jae-Seung Lee氏(外交安保院)の6名が参加した。 10時から開始された研究会では、各人の研究報告とディスカッションが17時まで行われた。

最初に報告した森井は、”Development of the European Security and Defense Policy (ESDP) and the German Security Policy” と題して、冷戦後のヨーロッパ安全保障環境の変容と共通安全保障防衛政策の展開についてドイツの内政との関連で発表をおこなった。 引き続きWon-Taek Kang氏は、イギリスの選挙にヨーロッパ統合問題がどのように作用しているかについて詳細なデータ分析をおこなった ペーパーを”Impact of the Europe Issue on the 1997 British General Election”と題して発表した。 午前のセッションの最終報告者Jae-Seung Lee氏は”European Union and East Asia: External Dimension”と題して、 EU委員会の報告書を中心に東アジアとEUの政治関係を議論した。

午後のセッションでは、最初にHoon Jaung氏が”Transformation of Established Parties in Western Europe in the 1980s” というタイトルのもとに、「新しい政治」と政党との関係を80年代までの事例から説明した。 小川有美氏はEUにおける正統性と民主主義の問題を理論と事例研究の両面からとりあげ、 ”Europeanization and Fragmented Legitimacies: Is the EU an Open Deliberative Polyarchy?”と題して報告をおこなった。 引き続き最後に報告した八谷まち子氏は小川氏の報告と密接に関連した報告”Principle of Subsidiarity for the construction of “European Society””を行い、補完原理と民主制の問題を議論した。 研究会では中央大学の研究者も議論に参加し大変活発な議論がおこなわれた。